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逆さ仏現象化

戦後の日本は世界一の長寿国となりました。
平均寿命とは、その年に生まれた赤ちゃんが何歳まで生きるかの
予測寿命のことで、ちなみに昭和7~9年生まれの男の平均寿命は
44歳、昭和23年生まれの男女はともに55歳でした。
平均寿命が延びた原因としては、新生児の死亡率が下がったこと、
結核、重症肺炎など深刻な乾性症が減ったこと、戦死者がいないこ
となどが挙げられます。しかし、この世界一の長寿国で、逆さ仏現
象が進行しています。「逆さ仏」現象とは、子供が親よりも早く死
んでしまうという現象です。
また、子供達の体の老齢化も問題になっています。最近の子供達は、
まるで老人のように、転んで手をついただけで骨折したり、姿勢を
まっすぐにできないなど、昔では考えられないような現象がおきて
いるのです。現在、小児科では、小児成人病学などという学問が出
現し、子供の動脈硬化、高血圧、糖尿病、ガンなどの研究がなされ
ています。
以前は成人病と呼ばれていたこうした病気はあまりにも若年化した
ために成人という言葉が使えなくなり、苦肉の策でネーミングされ
たのが生活習慣病という呼称です。いずれにしろ、こうした病気が
子供におきるとは、大変奇妙な話です。原因として、運動不足や肉、
卵、乳製品に代表される高脂肪食の過剰摂取、ストレス増加などが
挙げられています。これには異論のないところですが、ひとつ重大
な見落としがあります。それは今の子供達の体温が昔と比べて低下
している、ということです。これは非常に重要なポイントではない
でしょうか。