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西洋医学は発達したが

現代医療の技術の進歩はめざましいものとなっています。
血液検査により肝機能や腎機能、炎症の有無、ガンの存在などが推察
できるようになりました。画像検査では、いわゆるレントゲンといわ
れる単純X線写真のほかに、超音波検査、CT(コンピュータ断層撮影)
検査、MRI(磁気共鳴画像)検査、従来のシンチグラフィーを応用した
PET(ポジトロン断層法)などにより、病気の存在を含め、内臓、脳の
詳しい様子を知ることができるようになりました。
また、胃カメラや大腸ファイバースコープで胃腸を直接除くこともでき
ます。手術では、脳や肺、腹部の腫瘍の摘出、血管の再建などは朝飯前、
腎臓、心臓、肝臓などの移植も日常茶飯事のように行われるようになり
ました。顔面や乳房の腫瘍などを手術した場合には、ほかの部位から骨
や皮膚を移植することもあります。それらの技術の向上には目を見張る
ものがあります。
大きな総合病院に行くと、医師や看護婦があわただしく、動き回り、多
くの患者が診察を待っています。検査室にはさまざまな検査機器が立ち
並び、一見、目まぐるしく発展する現代医学ですが、困ったことに患者
の数が減るわけでもなく、逆に増加し続けています。
少し、冷静に考えてみると、実におかしなことがおこっているのです。
たとえば、ガンの疑いがある場合、血液検査、CT検査、MRI検査、
血管造影、内視鏡検査などを行うことが多く、最終的にはガンの組織を
一部採ってきて顕微鏡で病理組織診断をし、確定診断に至るのが通常で
す。最終的な確定診断がつくと、前途のガン治療の3本柱である手術治
療法、化学療法、放射線療法を中心としてガンの種類、部位、拡がり、
転移の有無などを考慮して治療法が選択されます。
しかしこうした治療が行われても、治療にともなう合併症や副作用、そ
してガンそのものに苦しみながら、死への旅路をたどる人が多いのが現
実です。理由は簡単です。西洋医学が発達したといっても、診断学にお
ける発達の意味合いが強く、治療面での発達は診断面と比較すると大き
く立ち遅れていると言わざるを得ないのです。漢方には、食が血となり、
血が肉となる、という言葉がありますが、肉(細胞、臓器)で起きた病気の
治療には、よって来る原点である食べ物に目を向けるべきなのです。
対症療法に終始するのではなく、根本原因を正しくしていくことが何よ
りも重要であることを西洋医学もあらためて認識する必要があるでしょ
う。