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睡眠時間

睡眠時間が短いと早死にする、などという健康常識が誠しやかに伝わ
っていますため睡眠時間は1日8時間がベストということを思い込ん
でいる人も多いのではないでしょうか。
人間の自律神経には2つの神経があります。活動を司る交感神経と、
リラックスを司る副交感神経です。交感神経が働き過ぎると、緊張が
とれず血流は悪化し、万病のもとといわれる活性酸素も発生すること
がわかっています。
現代人の体調不良の多くはこの交感神経の過剰な緊張によるという説
もあるほどです。もうひとつの副交感神経は活発に働くと血流がよく
なり、胃腸の働きも向上します。
リンパ球も増えて免疫力もアップします。もちろん、副交感神経ばか
り働けばよいというわけではありません。副交感神経の働きが過剰に
なればだるくなって無気力、うつ状態へと陥るので、要は両者のバラ
ンスが重要ということなのです。
現代生活では交感神経緊張過多となるケースが多いのは事実です。そ
んなわけで現代人の弱点でもある副交感神経の働きの衰えを最も活性
化するのが睡眠なのです。睡眠時間の副交感神経はお風呂に入るとき
や趣味に打ち込んでいるときよりも確実に活発に働きます。ただし、
だからといって睡眠が長いほどよいというわけではありません。
肝心なのはその質であって時間的に短くても深く眠れていれば問題な
いのです。つまり、睡眠の長さ×睡眠の深さにより睡眠の質は決まり
ます。短時間睡眠でも深く熟睡するとよい、ということになります。
なお、アメリカのサンディエゴ大学の研究によると、7時間睡眠の人
たちが最も死亡率、発病率が低いといいます。また睡眠の時間帯も質
と深く関わってきます。実は、副交感神経の活発化と成長ホルモンの
分泌が盛んに行われる時間帯があります。それが午前1時から2時の
間です。
成長ホルモンはガン化しかかった細胞の修復をはじめ、体内のさまざ
まな箇所の修復を行います。病気の予防・改善にはこのホルモンが欠
かせないため、副交感神経の活性化とあわせて午前1時から2時の間
は眠っていることが好ましいのです。できれば、夜12時前に就寝す
るようにしたいものです。